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ぱどるさいと
砂時計のススメ

いいよ

ポモドーロテクニックの考え方は、とても自分に合っている。まさに、この文章を書いているときも実践している。
自宅で集中して作業することがある人にはお勧めしたいけれど、実践する際は「タイマー」ではなく、「砂時計」の使用がお勧め。
ここでは、「ポモドーロテクニック」とは何か、なぜ砂時計がお勧めなのかを書いていく。

ポモドーロテクニックとは?

ポモドーロテクニックという、時間管理術がある。
日本では2017〜2018年頃に、主にネットを通して広まったので知っている人も多いかもしれない。
時間のかかる作業を行いたいとき、ぶっ通しで集中して終わらせようとするより、短く集中する時間を繰り返したほうが生産性が上がる、という考え方。
長い時間集中しようとすると、後半では集中力が切れて他のことに手を伸ばしてしまったり、作業を行っているようでほとんど進捗が無かったりしがち。
そこで、例えば20〜30分作業し、5分〜15分休憩する。この短いスパンを繰り返すことで、集中すべき時間に集中力が途切れない(=産性が向上する)ようにする。

突発的に発生する作業に柔軟に対応しなければならない職場などでは向かないけれど、そうでない職場、若しくは自宅でなにか作業をする分にはとても良い。
作業時間や休憩時間は、実践する人や作業の性質によって、柔軟に変更するとベスト。

「ポモドーロ」は、イタリア語で「トマト」の意味。発案者が愛用していたトマト型のキッチンタイマーが由来。
タイマーで20分を設定して、作業に取り掛かる。「ジリリリリリ」と鳴ったら5分休憩する。休憩が終わったら、再びタイマーで20分を設定する。

トマト

問題点

初めてネット上でこの考え方を見つけたときは、とても良さそうに感じた。
ただ、いざ実践しようと考えてみると、ネット上で紹介されている方法そのままでは、おそらく私には合わないだろうと容易に想像ができた。
このテクニックを紹介している大体のサイトでは、タイマーを使う、と解説されている。
しかし、タイマーを使おうとすると、私にとっては下記の問題が見えてくる。

特に2番目。作業によっては、中断するにはきりが悪いシーンが多いこともある。
無視して作業を続ければいいだけだけれど、音で知らせてくる以上、邪魔に感じてしまう。
良さそうなのに、絶対に続けられなそう。

「砂時計」を使えばいい!

ポモドーロテクニック。せっかく良い時間管理術なのに…。
そこで思った。「砂時計」を使えばいい!上記で挙げた問題点がすべて解決する。
ひっくり返すだけ。時間になっても邪魔されない。電池不要。無理やりメリットを追加するなら、見た目にオシャレ。

こちらから「そろそろ30分経ったかな?」と思って砂時計に目を向けたタイミングで、時間が経っているか知ることが出来れば、それでいい。
砂時計に目を向けたタイミングで砂が落ち切っていても、きりが悪ければそのまま続ける。
まだ少し砂が落ち切っていなくても、時計を気にするほど集中力が落ちているのなら、前倒して休憩してしまえばいい。
つまり、タイマーで自分のペース配分を縛る方法を緩くして、あくまでも目安として管理する方法に変えてしまう。

砂時計

効果と逆効果

縛らず、柔軟に対応できるこの方法を実践してみたら、導入前と比べてとても作業が捗った。
メリハリがついてとても集中できるし、すぐに他の事に気が散ってしまう自分にとても合っていた。

ただし、設定したい作業時間に合った砂時計が見つかるかどうかは、導入に際してのハードルである点として間違いない。

そしてもう一点、逆効果になりそう、と考えられる点もある。
砂時計に目を向けることを忘れるほど作業に集中し、時間を大きく過ぎてしまっていたとしたら。
長時間の集中は、本人が気づかないレベルで作業の品質が落ちている可能性がある。
もともとのポモドーロテクニックが、「ピピピピ」によって強制的に作業を中断させている目的のひとつは、その防止にあると思う。
集中できていたのだから、途中で「ピピピピ」と邪魔されずに良かったと考えてもいいけれど、それでは良くも悪くも、ポモドーロテクニックの考え方の逆を行く。

作業中は?休憩中は?自分ルール

いろいろ書いたけれど、アバウトな私には、アバウトな砂時計が合っていた。
「そろそろ休みなさい」と言われるより、作業の状況を邪魔されないほうが、自分には向いている。

私の場合、作業中はついついお菓子をつまんでしまっていたけれど、それをやめた。
コーヒーが好きな私は、作業中のコーヒーはOK、ただし淹れるのは休憩時間中と決める。
作業時間は30分。休憩時間はあえて計らずにアバウトで10分。

何事も、続けられなければ意味がない。効果が無ければ意味がない。
砂時計を使った、アバウトなポモドーロテクニックがお勧め。